ガトーマルジョレーヌ

今月のお菓子はガトーマルジョレーヌです。お知らせが遅くなりました。

ガトーマルジョレーヌは、フランスのレストランピラミッドのスペシャリテで現在出ているかは確認していませんが、当時は全盛期のレストランピラミッドが衰退してそろそろ閉店するのでは?と噂され始めていた頃でした。

渡仏して初めて訪れた、ミシュランの星付きレストランで(その時は2つ星に落ちていましたが)その後、間も無く閉店されました。

エクルビス(ザリガニ)のグラタンとブレスの鶏のベッシー(豚の膀胱で蒸煮にしたクラシックな調理法の料理)を頂き デセールにマルジョレーヌ(それほど期待していなかったのですが‥)を頂きました。

ですが、その時のマルジョレーヌは、授業で食べたことのある今までのものとは 大きく味わいが異なり、感動的な美味しさでした。

勿論、食事の雰囲気とか初めてのちゃんとしたレストランとか、色んな要素が組み合わさって特別に感じたのかも知れませんが。(ただ、サービスのおじさんは爪先が黒ずんでいたし、クーベルは無造作に投げる様にセットするし、噂どうりに閉店するかもと思わせる感じでした)

1989年の帰国前には新たな若手シェフを迎えたレストランが再興されました。

帰国前に新生ピラミッドにも行ったりと思い出深いお菓子です。

当店のガトーマルジョレーヌは当時の事を思い返してお作りしております。